ちょっと合宿に行ってきた。

真面目に笑える手記を書きます。逮捕勾留の貴重な経験を、誰かのためになればと、書き綴るブログです。

カレンダーの数え方

逮捕されると、きっと誰もが考えるのが、48時間の逮捕期と20日の勾留期を合わせて、 自分は一体いつここから出られるのかということ。 スマホは取り上げられている、インターネットも使えない、紙のカレンダーすら見ることができない生活の始まりです。 トン…

人生なにが起こるか分からない。だから、お財布には多めにお金を。

「ラブストーリーは突然に」に負けず劣らず、逮捕も突然やってくる。 それは、まるで拉致のようだと前記事に書いた。 uniikurahime.hatenablog.com 「なぜ逮捕されたのか?」と聞かれたら、逮捕状が出たからとしか答えようがない。 警察が突然家に来て連行さ…

日本の長すぎる勾留時間

英語で言うところのロングステイです。 最大22泊となります。 日本ではどうやら警察が逮捕状を請求すると、99.99%という純金に迫る勢いで裁判官はあっさり発行し、そのうちお迎えがやってきて逮捕に至る。 逮捕されると、検察に身柄送検され、検察官が「…

逮捕されたというよりも、拉致された

私の場合は、通常逮捕だったのですが、拉致されたという感覚です。 当日を振り返ってみる。 突然、玄関のチャイムが鳴り、出てみたらそこには4人の警察官がいた。 「話が聞きたい」と繰り返し言う。 このあと仕事があると丁重に伝えても、「場所を変えて話…

ゆかいな仲間達

同房のメンバーのこと。 一番気が合うKさんは、外国籍の40代女性で、面倒見がよく、優しくて、すでに二ヶ月いるというベテランだった。 私が、留置という名の強制合宿に連れ込まれたのは深夜だった。 すでに就寝時間を過ぎていたので、布団一式を抱えた状態…

留置場では敬語を忘れる

留置場での毎日が、あろうことか外に居るより楽しい時間を過ごせたのは、同房のメンバーに恵まれていたからだと思う。不幸中の幸いとはこれのこと。 留置場はとても辛い、精神が参る、はじめて精神安定剤を飲んだとよく耳にするのとは裏腹に、朝から寝る寸前…

泣いて内偵を振り返る

逮捕勾留で、警察と濃密な時間をともに過ごしたことで、今では街でもどれが警察か自然と分かってしまいます。 特有の目の動きや目つきがありますからね。 では、内偵を笑って振り返りましょう。逮捕直前の数ヶ月間で、「あの時のあれは警察の尾行だったな」…

逮捕は突然やってくる

青天の霹靂とはこのことで。。緊急逮捕、現行犯逮捕、通常逮捕の3種類があって、通常逮捕の場合は、平日の朝にやってくることが多いと聞く。理由は、おそらく、休日は警察官も休みで人手が少ないことと、逮捕後48時間以内に検察へ送検しないといけないとい…

手錠という名のブレスレット

今回、突然逮捕されて、生まれて初めて手錠をされましたが、精神的ショックは全くありませんでした。そこはかとなく、思いブレスレットをつけられているだけという感覚でした。思っていたほど怖いものではない上、おもちゃのようで、何段階にも調整できるよ…

<後半> 逮捕されてからの流れ(勾留→中間調べ→結論)

前半の記事 uniikurahime.hatenablog.com 続きです。 4 勾留逮捕二日後の検察調べで、勾留請求される結果となったら、翌日の裁判所での勾留質問は形式的なものなので、高い確率で勾留が確定すると言っても過言ではありません。 どのくらい形式的かと言うと、…

東京地検に順送と逆送

留置場では、朝6:30に起床。 布団をたたんで倉庫にしまい、点呼に、洗面に、朝ご飯が終わったと思ったら、 早々に、護送に行く人は「準備して」と言われます。 準備も何も、上下灰色のスウェットのままの格好で、もちろんすっぴん、持ち物はハンカチとちり紙…

<前半>逮捕されてからの流れ(逮捕→送検→勾留質問)

逮捕されてからの流れを書きます。1.逮捕被疑者が警察に逮捕されると,逮捕後48時間以内に検察官に身柄送致されます。被疑者を警察段階で釈放して,在宅事件に切り替えてから書類だけ送致される場合もあります。(これが48時間コースです)2.送検 (逮捕の…

護送車から見た朝日は、人生で一番眩しい。

逮捕されたら、釈放されるまで、外の世界との接点は一切なく、護送車の中もカーテンが閉められ景色さえも見れないものと思っていた。二日後に、検察庁に護送されるとき、マスコミの報道でよく目にした護送車に初めて乗った。女子と男子は別の車両になってい…

留置場での一日のスケジュール

これは、留置場で過ごす日のスケジュールです。(検察庁や裁判所に護送される日は、8時頃護送車に乗り込み、発狂しそうなほど退屈で長い待機時間を経て、夕方戻ってきます。)6:30 起床 | 布団片付け、洗面7:00 | 朝食、スキンケア8:00 | 運動(髪をとかす…

女子の留置場生活 〜お風呂〜

留置場生活において、女子にとっての一番の不便は、4日に一度しかお風呂に入れないことだと思う。 そこで、耐えかねて、毎日朝と夜の二回ある洗顔時に、どさくさに紛れて前髪を洗ったり、一人が歯磨きをしている間に、それをうまく盾にして、足を洗ったり。…

7. 女子の留置場生活

男性用の留置場は、各警察署にそのフロアがあるらしい。一方の女性は、施設が限られていて、東京23区内であれば、お台場にある湾岸警察署、原宿警察署、警視庁西が丘分室の3箇所しかないようだ。私がいた原宿警察署は、数年前に石原前都知事が新築したも…

6. 留置場に到着 ~初日の夜~

逮捕されたその夜、人生ではじめて留置場に入った。 いざ到着してみると、想像していた暗くて怖くて孤独で地獄のような場所とは真逆で、とても奇麗で明るい施設であることに、驚いた。まずは個室で、・持ち物を一つずつ検品され、・身体検査で裸にされて体中…

5. 留置場へ送り届けられるの巻

警察署での取り調べが終わり、女性が入ることのできる留置場は限られている(都内ならば原宿か湾岸)ので、その手配が整った後、出発した。移動する車内で刑事さんから言われた言葉が忘れられない。余計な話をしていいかと予め断った上で、「君の経歴を見た…

4. 警察署での取り調べ

ポリスステーションに着いたら、執務スペースを横断し、取り調べ室に入った。女性だからか、何が珍しかったのか、それともそれが普通なのか、警察官が入れ替わり立ち替わり、覗きに来た。取調室に入ったら、手錠をかけられ、取り調べと並行して、問診、所持…

3. 車の中で見せられた「逮捕状」

警察署へ向かう車の中で、まだ執行しないけれどと前置きがあった上で、刑事さんから一枚の紙を見せられました。そこには「逮捕状」の文字があった。 この瞬間、普通ならば、頭が真っ白になるのだろうか。 私の場合は、不思議なことに、この瞬間、感情が何も…

2. 逮捕の朝

部屋のチャイムが鳴り、こんな平日の朝から一体誰だろうと思いながら、寝起きですぎに出られる格好では到底なかったため、様子を伺っていた。 数分後に、再度誰かがノックをしに来たので、急な用でもあるのだろうと咄嗟に出る用意をした。 こんな時でも、ス…

1. 自分探しの旅をしても自分はどこにもいなかった

旅をしたら、逮捕されました。 その顛末を少しずつ書き残したいと思い、ブログを立ち上げた次第です。 警察からしてみれば、立派に逃亡していたということになるらしいが、こちらにしてみれば、寝耳にホットウォーター(笑)です。警察が私を追っている間に…