合宿場では、レースの下着はダメらしい
警察に捕まると、留置という名の合宿に放り込まれる訳ですが、その施設にいる警察官のことを、「担当さん」と呼ぶのです。
一体、何の担当なのか、誰の担当なのか。
どうやら総称が「担当さん」で、この施設では、何か用があれば「担当さん」と呼べば、誰かが来ることになります。
つまり、「担当さん」は「すみません」とほぼ同義。
私の場合は、女性用の合宿場に連れて行かれました。
到着すると、この担当さん数名(以下、チーム原宿BBAとします)がスタンバイしていて、まず、持ち物検査と身体検査があります。自分は丸裸にされる訳です。
そのことを何も知らなかった私は、服を脱いで、まず下着姿になった段階で、
「まさかこれ以上脱いで、このばばあ達に裸を見られるのか? 一体何の罰ゲームで •••?ババアだけはごめん」と思ったと同時に、
チーム原宿BBAのうちの一人が、
「レースのパンツを履いていたら駄目だからね。早く脱ぎなさい!」と言い放ちました。
後で知ったことですが、
ここでの身体検査は、レースの下着でなくても、例え、ただの布を身に纏っていたとしても、脱がされます。
(と言うよりも、私物を何一つ持ち込めない。中で買わされる物と全く同じ製品を持っていたとしても、没収される。)
魅惑の下着を身に着けたら、恐らく旦那ですら吐き気を催すだろうこのチームBBAの方々に、
「レースだから駄目だ」と説明されたのです。
頼むから、BBAなのかバカなのかどちらかにしてくれ。
丸裸になると、チームBBAが寄ってたかって肌を隈無く確認していきます。
皮膚科でですら、是程まじまじと診察された経験はないので、人の肌に集まってきて、角質を食べるドクターフィッシュのようなその光景に、尾を引いたのは私の方なのです。