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ちょっと留置場合宿に行ってきた。

真面目に笑える手記を書きます。逮捕勾留の貴重な経験を、いつか誰かのためになればと、書き綴るブログです。

2. 逮捕の朝

 

部屋のチャイムが鳴り、こんな平日の朝から一体誰だろうと思いながら、寝起きですぎに出られる格好では到底なかったため、様子を伺っていた。
数分後に、再度誰かがノックをしに来たので、急な用でもあるのだろうと咄嗟に出る用意をした。
 
こんな時でも、スッピンにぱじゃま姿を晒す訳にはいかないと思い、扉を開ける前に、すごい早さでファンデーションを塗り、手っ取り早く変身できるワンピースを被り、そのついでに猫も被ったところで、目眩がして、世界が大きく3周したのを覚えている。
 
警察が言うところの海外逃亡中(笑)は、自分が世界を周ったのに、今度は、世界の方が3周したのです。
 
ドアを開けてみると、そこには警察の方が4人いた。
ボスと見られる刑事さんが開口一番「分かってるよね?」と。
 
話が聞きたいとのことで、エントランスへ出てみると、10人近くの私服の男性が居た。続々とエレベーターからも出てきた。この時の、全員が一斉に私に焦点を定めた刺さるような視線、さすが警察だと思った。出口がいくつかあるので、手分けして待機していたのだろうか。それにしても総勢十数名の大所帯で、一体何事かと驚きを隠せなかった。
 
人生で一番注目を浴びるのが結婚式と人は言うけれど、これは一体何の舞台だよと心の中でツッコミを入れた。
 
ボスらしき刑事さんが主導して話を進めていき、私は今日はこれから出勤しなければならず、どうしても休めない事情をお伝えしてみたものの、勿論、通用することはなかった。
 

そのまま覆面ワゴンで警察署へ連行される運びとなったのだが。

張り込み等も含めて長時間にわたる逮捕劇だっただろうから、車に乗りこむ前に、
警察の方々に「お手洗い、どうぞ使ってください。」と気の利いたことが一つや二つ言えたらよかったと今になって思う。人間、こういう時に、気遣いが出来る余裕を見せられるかが表れるのかもしれない。

それにしても、私一人のために、10人ほどの大人数でお迎えとは、人件費すごいな。