ちょっと合宿に行ってきた。

真面目に笑える手記を書きます。逮捕勾留の貴重な経験を、誰かのためになればと、書き綴るブログです。

留置場でのロングバケーション

 

「神様がくれた長い休暇だと思って。」

 

突然の逮捕に続く勾留で、世間から隔離され、この先どうなるのか分からない。

旦那なし、財産なし、協調性なしの三重苦な上に、今度は浦島太郎か。

「人生起こること全てに意味がある」弁護士にそう言われても、どう意味付けをしたら良いか分からない。

逮捕は、警察の気分次第なところがあるので、なぜいきなり拉致されて自分が今こういう状況に置かれているのか全く理解できない。

そんな時に、頭をよぎったのが冒頭のキムタクの名台詞です。

 

留置場生活は、やることがないくせに朝早く起こされ、本当に暇で発狂しそうになります。昼寝をするにも、夜9時就寝なのでこれ以上眠気がありません。

考え事をするか、何も考えないでぼーっとするか。インドの瞑想修業に思えてくる。

暇つぶしというと、新聞を読むか、読書しかすることがない訳ですが、これが最高の時間なのです。

普段の生活では、肌身離さず持っているスマホ依存で、ニュースもネットで読んでいるが、逮捕されてからは、電波を発する機器の持ち込みが禁止なので携帯電話を取り上げられていて、外部との連絡はおろかもちろんインターネットもできない。

そして、留置場は、これが都会のど真ん中だとはとても思えないほど、とても静かな環境で、耳を澄ませば、鳥の鳴き声が幽かに聞こえてくる。

 

まとめると、世間の雑踏から隔離され、ネットから解放され、冷暖房完備のきれいな建物にひきこもって、上下スウェットという最も楽な格好で、寝転がって、大好きな読書に没頭できるのは、むしろ、 贅沢な時間なのではないか。

 

これが試練だとしても、長い人生、こういう時間があってもいいかもしれない。